スクラッチより前にアルゴロジックを体験するメリット
スクラッチはNHK教育(Eテレ)のプログラミング番組でも使用されているように一般的ですが、学校の授業でいきなりスクラッチをやるのは少し難しいかと思います。
出来る子、得意な子が中心のクラブ活動で使用する分にはスクラッチは適しているのですが、授業ではじめてプログラミングを体験する子には少し問題があります。
スクラッチは機能が多すぎて目移りしてしまう
スクラッチは本格的なプログラミングも出来るほど機能が豊富なのですが、その分、いろいろなものがありすぎて目移りしてしまうのが欠点です。
特にはじめてプログラミングをするような子は、ボタンが多すぎて迷ってしまいます。
スクラッチの開発画面は下のようになっています。
スクラッチ開発(プログラミング)画面
パッと見ただけでも、いろいろなものがあることがわかると思います。また「ステージ」「スプライト」「スクリプト」など覚えなければいけない用語もたくさんあります。
このため、プログラミングの勉強よりもスクラッチの使い方の勉強になってしまうのです。
アルゴロジックを先に体験するメリット
その点、アルゴロジックの画面はシンプルです。
アルゴロジックでのプログラミング画面
ボタンもシンプルで操作方法で迷うことがありません。
操作方法に迷わないので、プログラミングに集中できるというわけです。
しかも、プログラミングの基本となる三大処理(順次処理、繰り返し処理、条件分岐処理)を勉強できるようになっています。この3つはスクラッチでも出てきます。
ただ、スクラッチの場合は、三大処理以外にもいろいろな機能があるので、何が基本なのかがわからなくなってしまいます。そうした迷う余地がないのがアルゴロジックの良さです。
アルゴロジックを先に体験しておくことで、スクラッチを始めるときに、どこがプログラミングで重要なところかがわかりやすいというわけです。
作品を作るならスクラッチ
では、すべてアルゴロジックで良いかというとそうではありません。
アルゴロジックにも限界があります。それは作品づくりです。
プログラミングで作品を作るのであればスクラッチがオススメです。
一般的に使われていて、サンプルも豊富だからです。
ただし、学校のプログラミング授業でスクラッチから始めてしまうと、出来ることそうでない子の差が大きくなりすぎてしまう危険があります。
そうならないために、まずはアルゴロジックで基本を勉強しておくことをオススメします。